小出正吾(読み)コイデショウゴ

デジタル大辞泉 「小出正吾」の意味・読み・例文・類語

こいで‐しょうご〔‐シヤウゴ〕【小出正吾】

[1897~1990]児童文学作家。静岡の生まれ。明治学院大学教授、三島市教育委員長などを歴任キリスト者としてのヒューマニズムに基づく作品発表英米の児童文学の訳書も多い。童話集白いすずめ」「ジンタの音」、絵本のろまなローラー」など。

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20世紀日本人名事典 「小出正吾」の解説

小出 正吾
コイデ ショウゴ

昭和期の児童文学作家 日本児童文芸家協会顧問。



生年
明治30(1897)年1月5日

没年
平成2(1990)年10月8日

出生地
静岡県三島市

学歴〔年〕
早稲田大学商学部〔大正7年〕卒

主な受賞名〔年〕
童話賞(童話作家協会)(第2回)〔昭和14年〕「たあ坊」,放送文化賞〔昭和20年〕,児童文化功労者〔昭和42年〕,野間児童文芸賞(第13回)〔昭和50年〕「ジンタの音」,キリスト教功労者(第11回)〔昭和55年〕

経歴
明治43年受洗。早大卒後、大洋商会に入社し大正11年インドネシアへ赴任。11年帰国し「聖フランシスと小さき兄弟」を出版。昭和2年短篇童話集「ろばの子」を刊行。5年明治学院中等部と日本基督教日曜学校主事を兼任し、月刊誌「日曜学校の友」主筆として活躍。10年明治学院大学教授となる。14年「たあ坊」により第2回童話作家協会賞を受賞。戦後は三島市に戻り、三島市教育委員長、三島文化協会総代などを務める。37年、41年AA作家会議に出席。41〜45年まで日本児童文学者協会会長。代表作に「大きな虹」「風船虫」「のろまなローラ」「ジンタの音」「天使のとんでいる絵」、翻訳に「ドブリィ」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「小出正吾」の意味・わかりやすい解説

小出正吾
こいでしょうご
(1897―1990)

児童文学者。静岡県三島(みしま)に生まれる。早稲田(わせだ)大学商科卒業。明治学院大学教授、三島市教育委員長などを務める。童話集『白い雀(すずめ)』(1940)で注目されて以来、短編童話集、英米児童文学の訳書が多い。代表作は『ジンタの音』(1974。野間児童文芸賞受賞)。子供の日常心理をよく描き、キリスト教ヒューマニズムにたつ温雅作風をもつ。

[関 英雄]

『『ジンタの音』(偕成社文庫)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小出正吾」の解説

小出正吾 こいで-しょうご

1897-1990 昭和時代の児童文学作家。
明治30年1月5日生まれ。中学時代に受洗。昭和10年明治学院教授。戦後は三島市教育委員長をつとめる。キリスト教ヒューマニズムにたって創作をつづけ,50年童話集「ジンタの音」で野間児童文芸賞。ほかに絵本「のろまなローラー」など。平成2年10月8日死去。93歳。静岡県出身。早大卒。

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367日誕生日大事典 「小出正吾」の解説

小出 正吾 (こいで しょうご)

生年月日:1897年1月5日
昭和時代の児童文学作家。明治学院大学教授;日本児童文学者協会会長
1990年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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