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[血糖の再吸収と血糖濃度の異常]
グルコースは正常では尿中にはほとんど排出されない。循環血中のグルコースはいったん他の老廃物といっしょに腎糸球体でろ(濾)過された後,近位尿細管で再び血中にくみ上げられる。糸球体ろ過液中のグルコースは血漿中と同じ濃度で存在する。…
… 外形も動物により異なり,一般には左右1対であるが,軟骨魚類や硬骨魚類のように左右が融合したり,鳥類のように前・中・後葉と3葉に分葉したり,哺乳類の腎臓でも普通にみられるソラマメ型から多くの小腎からなる葉状腎をもつものまで多様である(図3)。 腎臓は多数の腎単位,すなわちネフロンnephronの集合したもので,腎単位は腎小体(ラテン名corpusculum renis,英名renal corpuscle)と尿細管(ラテン名tubulus renalis,英名renal tubule)とからなり,排出機能を営む一つの構造単位である。腎動脈血の供給を受けている糸球体とそれを包むようにしてボーマン囊Bowman’s capsuleがあり,この両者をいっしょにして腎小体という。…
…Na+,K+は生体に必要な物質であるが,通常は飲食物などから体内に摂取される量とほぼ等しい量が排出されており,それぞれ摂取量と排出量とのバランスがとれている。NH4+は,主にグルタミンからつくられ,尿細管の管腔内に分泌されるが,尿中では大部分がアンモニウム塩として排出されている。アンモニウム塩は中性塩であるが,体内の物質代謝の結果生ずる酸の量がふえると,NH4+の排出量も増加する。…
※「尿細管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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