川崎汽船(読み)かわさききせん

共同通信ニュース用語解説 「川崎汽船」の解説

川崎汽船

1919年設立の国内3位の海運会社。本社東京都千代田区。2016年3月期の連結決算売上高が1兆2439億円、純損益は514億円の赤字だった。17年3月期の売上高は9700億円、純損益は940億円の赤字を見込む。16年3月末時点で運航する船は575隻、従業員は8097人。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「川崎汽船」の意味・わかりやすい解説

川崎汽船
かわさききせん

海運会社。 1904年川崎造船所 (現川崎重工業 ) 船舶部として創業,19年同造船所所有船 (11隻) を継承して現社設立。 54年興国汽船を合併,64年「海運業の再建整備に関する臨時措置法」に基づき飯野汽船と合併。同年川崎汽船外航定期貨物 (現ケイラインエージェンシー) を設立,87年情報通信システム部を分離してケイライン・システムセンターを設立,89年東京マリンデータサービスを設立。 19の定期航路をもち,コンテナ船ウエイトが高い。事業内容は,コンテナ船 47%,不定期専用船 44%,エネルギー資源輸送9%。年間営業収入 5131億円 (連結) ,船腹量は 30隻 (192.2万t) ,資本金 292億 7500万円,従業員数 818名 (1999) 。

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百科事典マイペディア 「川崎汽船」の意味・わかりやすい解説

川崎汽船[株]【かわさききせん】

川崎重工業系の海運会社。大手3社の一つ。川崎造船所(現川崎重工業)が第1次大戦の長期化を見込んで船舶を増産するが多くが売れ残り,その在庫船の有効利用のため1919年に川崎汽船を設立。1963年海運集約により飯野海運が定航部門を分離・独立し,飯野汽船を設立。翌1964年川崎汽船が飯野汽船を吸収合併。2011年3月現在運航船腹537隻3715万重量トン。本社東京。2011年資本金650億円,2011年3月期売上高9850億円。売上構成(%)は,コンテナ船45,不定期専用船45,その他10。海外売上比率85%。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「川崎汽船」の解説

川崎汽船

正式社名「川崎汽船株式会社」。英文社名「Kawasaki Kisen Kaisha, Ltd.」。海運業。大正8年(1919)設立。本社は東京都千代田区内幸町。川崎重工業系。総合海運会社。大手3社の一角主力はコンテナ船運航。自動車運搬船・石油タンカー・石炭などの資源輸送船などを運航。東京証券取引所第1部・名古屋証券取引所第1部・福岡証券取引所上場。証券コード9107。

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世界大百科事典(旧版)内の川崎汽船の言及

【海運業】より

… それのみでなく,山下汽船(1917設立。現,山下新日本汽船)など一部社外船主は他の社外船から用船してみずから遠洋航路での運航に乗り出しており,大戦中川崎造船所が大量建造したストック・ボートを引き受けて戦後に設立された川崎汽船や国際汽船(ともに1919設立)も大手社外船オペレーターの戦列に加わった。さらに三井物産船舶部や大阪商船は大正末期からディーゼル船の運航に踏み切った。…

【川崎重工業[株]】より

…96年改組して(株)川崎造船所となり,松方幸次郎が社長に就任。1919年川崎汽船,28年川崎車輛,37年川崎航空機をそれぞれ分離独立。1931年に経営難に陥り,32年には和議開始決定,再建会社となったが,戦争による造船需要の増大により業績も回復していった。…

※「川崎汽船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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