後発医薬品(読み)コウハツイヤクヒン

共同通信ニュース用語解説 「後発医薬品」の解説

後発医薬品

新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に製造、販売される医薬品ジェネリック医薬品とも呼ばれる。先発薬と同じ有効成分を同じ量含み、効き目や安全性は同等だと認められる必要がある。研究開発に要する費用が低く抑えられることから薬価が安く設定できる。後発薬普及患者の負担軽減や医療保険財政の改善につながるとして、政府は使用を促進するための環境整備を進めている。

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百科事典マイペディア 「後発医薬品」の意味・わかりやすい解説

後発医薬品【こうはついやくひん】

新薬(ブランド品)の特許期間経過後に発売される,有効成分,投与経路,用法用量,効能・効果が同等の薬品のこと。効果と安全性が確認されたものである。ただし,製造方法がブランド品とまったく同じとは限らないため,効果,副作用もまったく同じとは限らない。 新薬の特許が切れた段階でゾロゾロ出ることから,〈ゾロ品〉あるいは〈ジェネリック(一般名収載)薬〉とも呼ばれる。 後発医薬品はブランド品をもとに開発・生産されるため,研究開発費がかからず,価格を抑えられる(通常はブランド品の8割〜4割)というメリットがある。しかし〈安かろう悪かろう〉のイメージと,ブランド品メーカーとの紛争が絶えないことなどから,日本ではこれまであまり普及してはいなかった。現在,日本の後発医薬品の市場規模は約5000億円弱,医薬品市場全体の10%未満にすぎない。また,厚生省などの統計では,おもに後発品を製造している製薬メーカーは約150社,そのうち約8割が年間売上高が100億円未満の中小企業という。 しかし,新薬メーカー並みの製造管理体制を備えた大手メーカーの後発品市場参入による品質・技術面の向上,赤字経営を余儀なくされている医療機関側からの需要の高まり,薬剤費抑制を目論む行政側の動きなど,歓迎ムードが高まっており,今後ますますその数は増えていくと予想されている。

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