斎藤五百枝(読み)さいとういおえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「斎藤五百枝」の意味・わかりやすい解説

斎藤五百枝
さいとういおえ
(1884―1966)

挿絵画家。千葉県長生(ちょうせい)郡一宮(いちのみや)町に生まれ、東京美術学校西洋画科を卒業。白馬会に属して油絵を描いていたが、1914年(大正3)に『少年倶楽部(くらぶ)』創刊号の表紙絵を描いたのを糸口として挿絵に転じた。一般娯楽雑誌・婦人雑誌にも筆をとったが、全盛期の『少年倶楽部』に寄せた挿絵でもっとも有名ペン画もあるが、木炭を使って現代風俗を描くのが得意であった。また、一時期、染色美術に力を入れたこともある。

上笙一郎

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斎藤五百枝」の解説

斎藤五百枝 さいとう-いおえ

1881-1966 大正-昭和時代の挿絵画家。
明治14年12月21日生まれ。東京美術学校(現東京芸大)で岡田三郎助師事。大正3年「少年倶楽部(クラブ)」の創刊とともに表紙絵を担当。また佐藤紅緑(こうろく),大仏(おさらぎ)次郎らの小説の挿絵で知られ,昭和16年第1回野間挿絵奨励賞。昭和41年11月6日死去。84歳。千葉県出身。

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