新START(読み)シンスタート

デジタル大辞泉 「新START」の意味・読み・例文・類語

しん‐スタート【新START】

New Strategic Arms Reduction TreatySTARTⅠの後継条約として2011年2月に発効した米国ロシアの間の核軍縮条約。両国とも2018年までに戦略核弾頭を1550発まで、大陸間弾道ミサイルICBM)・潜水艦発射弾道ミサイルSLBM)・戦略爆撃機等の配備数を700基まで削減する。第四次戦略兵器削減条約新戦略兵器削減条約

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共同通信ニュース用語解説 「新START」の解説

新START

第1次戦略兵器削減条約(START1)の後継条約として米国とロシアが2010年4月に調印、11年2月発効。配備戦略核弾頭数を1550、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)や重爆撃機など運搬手段の総数を各800に制限したが射程が短い戦術核は対象外。米ロは21年1月に条約を5年間延長した。22年2月にウクライナ侵攻に踏み切ったロシアは23年2月に条約履行停止を表明。後継条約締結交渉は滞っている。(共同)

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知恵蔵mini 「新START」の解説

新START

米国とロシアによる核軍縮の枠組み「新戦略兵器削減条約(New Strategic Arms Reduction Treaty)」の略称。2009年12月に失効した「第1次戦略兵器削減条約(START1)」の後継条約として10年4月に調印が行われ、11年2月に発効した。18年までに両国とも、戦略核弾頭の配備数を1550発以下に、ミサイルや爆撃機などの運搬手段の総数を800以下(うち配備数は700以下)に削減するよう定めている。条約は21年2月に期限を迎えるが、延長に向けた両国間の協議は難航している。19年8月には冷戦時代に米国と旧ソ連が締結した「中距離核戦力(INF)全廃条約」が失効していることから、軍拡競争再燃が懸念されている。

(2019-8-6)

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