学生が大学や高校などを卒業した直後の春などに、企業が一斉に採用する方式。企業は採用や研修のコストを抑えられ、学生側も長期的なキャリア形成を期待できる利点がある。一方で、在学中に採用内定を得るための就職活動が学業を妨げ、仕事の理解不足による入社後のミスマッチや、内定を得られずに卒業した人が採用されにくい問題もある。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
官公庁や企業などが、高校、専門学校、大学を卒業する予定の学生(新卒者)を対象に毎年一度、一括して正規職員や正社員に採用する仕組み。一括採用以外では、通年採用などがある。大学生を採用する場合、企業は3年生の終わりから4年生の学生を対象に採用活動を行い、内定を出すことで社員を確保し、卒業後の4月にいっせいに入社させる。内定後は実質的に雇用関係が成立しているとみなされることが多く、企業側は入社前から研修などへの参加を義務づけることが多い。この新卒一括採用された社員のことを「プロパー社員」、「生え抜き社員」と称し、多くの企業ではここから管理職を含む幹部が選抜されていく。
卒業後はじめて勤務する社員のことを新卒と称するのに対し、最初に就職した企業を1~3年程度で退職し、転職した者をさす第二新卒という言葉もある。特徴としては、最初に就職した勤務先での成果が評価されるわけではなく、あくまで新卒と同等の待遇で入社する点にある。企業側は、新卒採用社員の離職率が高かった場合や、採用人数が少なく人手不足の場合などに、第二新卒を採用することで素早く補充できるメリットがある。
[編集部]
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