中華人民共和国の国営通信社で、正式名称は新華通訊(つうしん)社。英語名称はXinhua News Agency。国務院に直属する。
新華社の前身「紅色中華通訊社」は、1931年11月に瑞金(ずいきん/ロイチン)で設立され、1937年1月延安(えんあん/イエンアン)で新華通訊社と改名。1949年中華人民共和国成立後、北京(ペキン)に移って正式な国家機関となった。
2011年時点で、各省、自治区、直轄市、特別行政区に33支社を置き、主要な大中都市に支局等を設置する。また、人民解放軍および世界各地に、約140の支局、総局を配置、台湾にも記者駐在所を置く。中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、ポルトガル語、日本語の8言語を使って、文字、写真、図表、音声、映像などのコンテンツを毎日、大量に配信している。
近年は、伝統的な通信社業務のほか、テレビ、インターネット、金融情報サービス、マルチメディア、データベースなどの各種事業にも力を入れている。インターネットサイト「新華網」、テレビ局「中国新華電視網(CNC=China Xinhua News Network Corporation)」などを傘下に収め、『参考消息』、『中国証券報』、『瞭望(りょうぼう)』、『半月談』など有力紙誌も発行する。
[木原正博]
中国国営通信社。正式名称は新華通訊社。本社北京。国際的にはNew China News Agency(略称NCNA)。1931年,瑞金ソビエト地区に誕生した紅色中華通訊社(紅中社)が前身。抗日民族統一戦線の成立とともに,37年4月陝西省延安に創立された。中華人民共和国建国後は国営通信社として国務院に直属し,社員は国家公務員。社長には党中央委員クラスの人物が任ぜられている。中国国民党の機関通信社である中央通訊社(略称中央社。1924年広州に創設。現在は本社台北)の施設を接収して,全国的通信網を張る。全国の主要都市および中国と国交のある国には支局を設け,ロシアのイタル・タス通信(旧ソ連のタス通信の後身)とならぶ国際通信社である。ほかの通信社としては,海外華僑への配信を主とする中国新聞社(中新社)がある。
執筆者:宍戸 寛+殿木 圭一+香内 三郎
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…いまひとつ注目すべきは各地の少年宮で,特殊な能力を有する優秀な少年少女を集めたこの課外活動の場が,大量のスポーツエリート予備軍を育てている。
[マス・メディア]
現代中国のマス・メディアの中心は,新聞,ラジオ,テレビであるが,これらにニュースを提供しているのは,国営通信社の新華社である。北京に本社を置き,国内各地,および人民解放軍内に支社を置く。…
※「新華社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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