日本碍子(読み)にっぽんがいし

百科事典マイペディア 「日本碍子」の意味・わかりやすい解説

日本碍子[株]【にっぽんがいし】

森村グループの中核をなす碍子(がいし)トップメーカー。1919年日本陶器から碍子部門が独立。1986年通称を日本ガイシとした。碍子生産では世界一で約30%のシェアを占める。自動車部品などセラミックスや下水処理施設も多い。ほかに特殊金属,化学工業機器などを生産。本社名古屋,工場小牧,知多など。2011年資本金698億円,2011年3月期売上高2393億円。2011年3月期売上構成(%)は,電力関連22,セラミックス52,エレクトロニクス26。海外売上比率53%。
→関連項目日本特殊陶業[株]ノリタケカンパニーリミテド[株]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本碍子」の意味・わかりやすい解説

日本碍子
にっぽんがいし

碍子生産で世界トップクラスの窯業会社。 1919年日本陶器 (現ノリタケカンパニーリミテド ) の碍子部門が分離独立し日本碍子として設立。 36年日本特殊陶業を設立。 86年表記に「日本ガイシ」を採用。碍子のほかに各種のセラミックス製品,環境装置,金属製品などを製造している。売上構成比は,電力部門 32%,エンジニアリング 32%,セラミックス 18%,エレクトロニクス 18%。年間売上高 2704億 5100万円 (連結。うち輸出 20%) ,資本金 494億 5900万円,従業員数 4166名 (1999) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本の企業がわかる事典2014-2015 「日本碍子」の解説

日本ガイシ

正式社名「日本碍子株式会社」。通称「日本ガイシ」。英文社名「NGK INSULATORS, LTD.」。ガラス・土石製品製造業。大正8年(1919)設立。本社は名古屋市瑞穂区須田町。森村グループ。電力用碍子がいしの世界トップメーカー。排ガス浄化用・半導体製造装置用セラミックスや上水処理設備なども手がける。前身は日本陶器(現ノリタケカンパニーリミテド)の碍子部門。東京証券取引所第1部・名古屋証券取引所第1部上場。証券コード5333。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

世界大百科事典(旧版)内の日本碍子の言及

【陶磁器】より

…20年にはトンネル窯が初めて導入され,同じころ機械式ろくろ,絵付用のゴム印,転写紙なども広く普及し始めた。衛生陶器の分野では東洋陶器(現,東陶機器・略称TOTO)が1917年,工業用品の分野では碍子(がいし)の日本碍子が19年に,それぞれ日本陶器からの部門独立という形で設立され,この時期に衛生陶器,碍子の国産化がほぼ達成されている。 第2次大戦により設備は壊滅的損害を受けたが,戦後の復興需要,占領軍向け需要に加えて輸出が順調であったため,48年ころから生産は回復し始め,56年には戦前水準にまで戻った。…

※「日本碍子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」