1889(明治22)年に創立された日本法律学校を前身とし、16の学部を持つ国内最大規模の総合大学。大学院や付属高校などを併設し、4病院も運営する。2021年5月時点で大学の学生数は約6万6千人。病院を含む教職員は約7千人、卒業生は120万人を超える。21年度予算は2657億円。20年度に交付された私立大学等経常費補助金は約90億円で、早稲田大に次いで2番目に多い。
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私立。1889年(明治22)、時の司法大臣山田顕義(あきよし)によって、日本文化の高揚と新日本建設を担う人材の育成を目ざして設立された日本法律学校を起源とする。1904年(明治37)日本大学専門部と改称、1920年(大正9)大学令により日本大学となり、法文学部、商学部、専門部、高等師範部を置いた。1949年(昭和24)新制大学に移行し、法学部、文学部、経済学部、芸術学部、工学部、農学部、第二工学部の昼間部と、法学部、文学部、経済学部、工学部の夜間部、合計11学部に発展。2010年(平成22)時点で、法学部(一・二部)、文理学部、経済学部、商学部、芸術学部、国際関係学部、理工学部、生産工学部、工学部、医学部、歯学部、松戸(まつど)歯学部、薬学部、生物資源科学部の各学部からなり、総合科学、法学、新聞学、文学、総合基礎科学、経済学、商学、芸術学、国際関係、理工学、生産工学、工学、医学、歯学、松戸歯学、生物資源科学、獣医学、薬学、グローバル・ビジネス、法務、知的財産の各研究科の大学院をもつ。さらに法学部、文理学部、経済学部、商学部に通信教育部が置かれ、短期大学部も付設されている。
ほかに人口研究所、量子科学研究所、総合科学研究所、教育制度研究所、精神文化研究所などの研究機関と附属高等学校をもつ。各学部は独立採算制で運営され、それぞれ独立した単科大学として機能しながら、全体で総合大学を形成している。発足当初は法文系を中心に発展したが、第二次世界大戦前期から理工系にも力を注ぎ、とくに戦後は理工医歯系の発展が目覚ましく、日本でもっとも大規模かつ多彩な一大総合学園となっている。本部は東京都千代田区九段南4-8-24。
[喜多村和之]
『日本大学編纂室編・刊『日本大学九十年史』上下(1982)』
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報
東京都千代田区九段南に本部を置く私立大学。1889年司法大臣の山田顕義が開設した日本法律学校を起源とする。吉田松陰に私淑した山田は,欧米流の法律学校が多数設立されるなかで,皇道精神に基づき,日本独自の法体系を研究し専門家を養成することを目的とし,大学を開設した。翌90年に皇典講究所(国学院大学の前身)内に金子堅太郎を校長として開学。96年神田三崎町の独立校舎に移転,1901年に高等師範部を置き,03年日本大学と改称した。以後商科,政治科,宗教科を開設し,20年に大学令による大学に昇格,男女共学制となる。また36年に皇道研究所が設置され,第2次大戦前の日本精神研究のセンターとなった。戦後49年に新制大学へ移行し,二部の設置,芸術学部の設置,さらに51年大学院の設置など拡充を重ねた。現在,法(一部,二部),文理,経済(一部,二部),商,芸術,国際関係,理工,生産工学,工,医,歯,松戸歯学,薬,生物資源科学の14学部,法,文理,経済,商の通信教育部,短大,大学院(20研究科),司法,会計学,総合科学,産業経営,原子力などの付置研究所・付属施設,付属高校などをもち,学部学生数約7万人,短大,大学院などを含め8万人を超え,日本最大の大学である。
執筆者:大沢 勝
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
1889年(明治22)に司法大臣山田顕義と,帝国大学教授宮崎道三郎ら若き法律学者11名の協力により創立された日本法律学校を前身とする。1903年に日本大学と改称,20年(大正9)に大学令によって私立大学としての公的認可を得た。現在は山田顕義を学祖とし,宮崎道三郎ら11名を創立者と定めている。2016年(平成28)5月現在,東京都千代田区の三崎町・駿河台のほかに多くのキャンパスを有し,18学部20研究科に7万4449人の学生を収容(通信教育部を含む)。短期大学部も併置され,113万人超の卒業生を有す大規模総合大学である。教育理念・目的は「自主創造」で,近年は知的好奇心をもって自らが課題に取り組み,新しい道を切り開く人材を「自主創造型パーソン」と位置付け,その実現のために教育プログラムが実施されている。また世界30ヵ国1地域の135大学などと学術交流協定などを結んでおり,世界規模のネットワークを有する。卒業生の校友ネットワークを背景に就職支援も徹底され,卒業生は多方面で活躍している。
著者: 戸村理
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
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「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
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