有志連合(読み)ユウシレンゴウ

デジタル大辞泉 「有志連合」の意味・読み・例文・類語

ゆうし‐れんごう〔イウシレンガフ〕【有志連合】

Coalition of the willing国連安全保障理事会決議を経ずに、集団的自衛権発動として、国際テロ組織やその関係国への軍事介入を行う国々。イラク戦争におけるアメリカ中心とした各国などが、その一例

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共同通信ニュース用語解説 「有志連合」の解説

有志連合

法的拘束力のある国連安全保障理事会の決議などを経ず、共通の目的を持つ国々が共同軍事行動などを起こす連合体。2003年のイラク戦争は安保理理事国間の対立が解けず、武力行使容認決議を採択できなかったため、米英が主導する有志連合がイラクに侵攻した。イラン沖・ホルムズ海峡周辺での有志連合で米国同盟・友好国に艦船派遣や資金拠出を要請ドイツ、フランスは不参加の意向を示している。(共同)

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百科事典マイペディア 「有志連合」の意味・わかりやすい解説

有志連合【ゆうしれんごう】

国連の既定する国連平和維持活動(PKO)の枠にとらわれずに,平和維持活動や軍事介入を行う国際連携。冷戦終結後の1990年代以降,地域概念にとらわれない意思と能力に基づく連携関係を指し〈意思ある諸国の連携〉とも訳される。対テロ戦争参加諸国に使用されることが多い。近年では,2014年8月アメリカを中心とした連合軍がイラク,シリア勢力を拡大しつつあった過激派組織ISに対して空爆を開始した。同年10月までにフランス,サウジアラビアアラブ首長国連邦バーレーンヨルダンベルギーオランダが作戦参加表明,さらに有志国としてイギリス,デンマーク,ギリシアなども参加の意向を発表。続いて,カナダ,オーストラリアが参加。2015年2月管官房長官が日本はすでにこの有志連合に加盟しているとの認識を示した。その根拠として,米国の呼びかけで2014年12月にブリュッセルで開かれた約60ヵ国・地域の閣僚級会合に日本が参加したことをあげ有志連合に加わったのは〈12月3日〉としている。

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