1983年(昭和58)4月に千葉県浦安(うらやす)市舞浜(まいはま)に開業した、株式会社オリエンタルランドがアメリカのディズニー・エンタプライゼズ社とライセンス契約を結び運営するディズニー・テーマパーク。テーマパークエリアは面積51ヘクタール、初期の総事業費は約1800億円とされる。ディズニーランドの起源であるアメリカ・カリフォルニア州アナハイムの「ディズニーランド・パーク」(1955年開業)、東京ディズニーランドのモデルとされるフロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの「マジックキングダム・パーク」(1971年開業)に次ぐ、世界3番目のディズニーランドである。
それまでの遊園地とは大きく異なり、非日常的なテーマを基にパーク全体を構成し、テーマパークという新たな定義を日本国内に提示した。あらゆる世代の人々が楽しめる「ファミリー・エンターテイメント」を志向し、ディズニーの世界観と物語をパーク全体で体感できるよう、シンボルであるシンデレラ城を中心に、それぞれ統一的なテーマをもつテーマランドを配置し、アトラクションはもとより、レストラン、ショップ、そして樹木、ベンチやゴミ箱にいたるまで、それぞれのテーマに沿って演出されている。パーク全体をステージとして、入園者=ゲストと従業員=キャストが一緒にパークのエンターテインメントの世界を形作っている。
その結果、開業初年度から多くのゲストが入園し、約1年間で当初の年間目標1000万人を達成した。当時の遊園地の入園者数と比べると桁違いの数であった。その後、東京ディズニーシーが2001年(平成13)に開業する直前には、年間1700万人を超える規模にまで拡大する。これは当時の世界のテーマパークのトップであった。また、1986年2月、外部調査による「東京ディズニーランドの経済的波及効果」が発表され、1983年4月から1984年3月までの東京ディズニーランド関連支出の生産誘発額は1兆4835億円に達したとされる。
東京ディズニーランドは、開業後さまざまな進化を遂げ、現在も絶大な集客力を保持し続けている。
[山口有次 2024年7月18日]
『山口有次著『新ディズニーランドの空間科学――夢と魔法の王国のつくり方』新版(2015・学文社)』
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…1969年東京都心と西船橋を結ぶ地下鉄東西線が開通してから,浦安駅を中心に住宅地が造成されてマンションが乱立し,人口が急増した。83年5月には埋立地にアメリカのディズニーランドを模した東京ディズニーランド(1997年現在,面積80万m2)が開園し,日本最大のテーマパークとなった。付近には多くの大型ホテルやイベントホールが建ち並び,都市近郊型リゾート地となっている。…
…年間入場者数998万人(1983)。【亀井 俊介】
[東京ディズニーランド]
1983年4月,千葉県浦安市にオープン。ディズニーランド初の海外進出として注目された。…
…さらに68年には日本初の超高層ビル霞が関ビルを賃貸ビルとして建築,以後賃貸ビル部門でも積極的な事業展開をはかった。その後,81年に日本最大の複合ショッピング・センター〈ららぽーと〉を千葉県に開設,83年にはみずから大株主の東京ディズニーランドを開設するなど,新規事業に積極的に取り組んでいる。売上構成は分譲56%,賃貸37%,その他8%(1997年3月期)。…
…また,ゴーカートやお化け屋敷も相変わらず人気が高く,ダークライドも増加している。しかし,83年4月にオープンした東京ディズニーランドは,ディズニー初の海外進出として注目され,新型機種重視の傾向に拍車をかけることになった。 日本の代表的遊園地には,前述のほかに関東の豊島園(1926),後楽園ゆうえんち(1955),よみうりランド(1964),横浜ドリームランド(1964),富士急ハイランド(1961),関西のひらかたパーク(1910),あやめ池遊園地(1926),甲子園阪神パーク(1950),エキスポランド(1972),奈良ドリームランド(1961)などがある。…
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