東京-新大阪を結び、1964年の東京五輪開幕直前の10月1日に初めての新幹線として開業した。山陽新幹線と直通運転している。当初は一部停車の「ひかり」、各駅停車の「こだま」で運行していたが、92年に最速の「のぞみ」が加わった。2020年には快適性を高めた最新型車両「N700S」がデビューし、最高時速は285キロに統一された。
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東京~新大阪間552.6km(実距離515.4km)の新幹線鉄道。東海道本線の増設線路として建設された経緯から,国鉄の線路名称では在来線とともに東海道本線と定められていたが,国鉄改革ののちは別の線となった。全線がJR東海に属する。東海道新幹線は,第2次大戦後急激に輸送量が増加し,早晩行詰りが予想された東海道本線の輸送力増強策として計画されたもので,1957年に閣議決定により設置された日本国有鉄道幹線調査会が,技術,運営両面にわたる審議を行い,時速200kmの高速運転を行う標準軌道(1435mm)の別線を早急に建設すべきことを答申し,これを受けて58年に閣議において建設が決定された。工事は当初予算1972億円(最終的な総工費は3800億円)をもって59年4月に着工,64年10月1日から東京~新大阪間の営業を開始し,72年3月には山陽新幹線の開業によりそれと直通するようになった。
時速210kmの高速運転を行うため新たに開発された列車自動制御装置(ATC。automatic train controlの略),列車集中制御装置(CTC。centralized traffic controlの略)をはじめ,路盤,軌道,車両等すべてにわたり新技術が導入され,安全性,高速性,大量輸送性などの点で現在でも世界最高の鉄道である。ちなみに1995年度で,東海道・山陽新幹線は1日平均約54万人の乗客を運び,世界でも例をみない大量・高速輸送鉄道である。
執筆者:村山 繁樹
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