森和俊(読み)もりかずとし

知恵蔵mini 「森和俊」の解説

森和俊

日本の生物学者、薬学博士。1958年7月、岡山県生まれ。81年に京都大学薬学部を卒業し、85年、岐阜薬科大学助手に就任。87年、京都大学薬学博士となる。89年、米国テキサス大学の博士研究員となり、2003年に京都大学大学院理学研究科教授となる(14年現在、現職)。日本生化学会奨励賞(97年)、日本生化学会第1回柿内三郎記念賞(2006年)、カナダガードナー国際賞(09年)など受賞多数。10年には紫綬褒章を受章した。14年9月、細胞内のタンパク質の品質管理の仕組みを発見したことにより、米国で最も権威がある医学賞でノーベル賞登竜門ともいわれる「アルバート・ラスカー基礎医学研究賞(基礎医学部門)」を受賞した。

(2014-9-12)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森和俊」の解説

森和俊 もり-かずとし

1958- 昭和後期-平成時代の生物物理学者。
昭和33年7月7日生まれ。テキサス大博士研究員,エイチ・エス・ピー研究所主任研究員などをへて,平成11年京大助教授,15年教授。細胞内の小胞体で作られた不良品のたんぱく質がどのように感知され,処理されるかを明らかにした。9年日本生化学会奨励賞。20年大阪科学賞。21年ガードナー国際賞。26年小胞体ストレス応答の解明で朝日賞。同年ラスカー賞を受賞。岡山県出身。京大卒。

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