検事長(読み)ケンジチョウ

デジタル大辞泉 「検事長」の意味・読み・例文・類語

けんじ‐ちょう〔‐チヤウ〕【検事長】

検察官職階の一。高等検察庁の長として庁務掌理し、その庁および管内地方検察庁区検察庁職員指揮・監督する。

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精選版 日本国語大辞典 「検事長」の意味・読み・例文・類語

けんじ‐ちょう‥チャウ【検事長】

  1. 〘 名詞 〙 検察官の官名一種。各高等検察庁の長として庁務を統轄し、その庁およびその庁の対応する裁判所の管轄区域内における地方検察庁および区検察庁の職員を指揮、監督する。〔裁判所構成法(明治二三年)(1890)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「検事長」の意味・わかりやすい解説

検事長
けんじちょう

高等検察庁の長として、庁務を掌理し、かつその庁ならびにその庁の対応する裁判所の管轄区域内にある地方検察庁および区検察庁の職員を指揮監督する検察官をいう(検察庁法8条、3条)。その任免内閣が行い、天皇がこれを認証する(同法15条)。検事長の職は法務大臣がこれを補する(同法16条)。

[内田一郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「検事長」の意味・わかりやすい解説

検事長
けんじちょう

検察官の官名の一つで,高等検察庁長官の職につく。庁務を掌理し,その庁および管轄下にある地方検察庁,区検察庁の職員を指揮監督する権限をもつ (検察庁法8) 。

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世界大百科事典(旧版)内の検事長の言及

【検察制度】より

…裁判所構成法に代えて裁判所法(1947公布)および検察庁法(1947公布)が制定され,検察庁法が現在の検察制度の基本法となるのである。
[現在の検察制度]
 検察庁法によると,検察官は,検事総長,次長検事,検事長,検事および副検事の総称である。検察官の行う事務を統括する官署が検察庁であり,裁判所の組織・配置に対応して,最高検察庁,高等検察庁(東京,大阪,名古屋,札幌,仙台,広島,高松,福岡),地方検察庁(都道府県庁所在地のほか旭川,釧路,函館の50庁),区検察庁(438庁)が置かれている(1997年4月現在)。…

※「検事長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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