派遣契約労働者を使用する企業が、派遣元である人材派遣業者と結ぶ契約を打ち切ること。とくに契約期間満了前に打ち切ることをさしていうことが多い。人材派遣業者は通常、派遣先企業を想定したうえで労働者を雇い入れているため、新たに別の派遣先を用意することはむずかしく、結果的に当該労働者の解雇や、契約更新の拒否(雇止め)をせざるをえない。そのため、派遣切りは労働者にとって事実上の解雇通告に等しいといえる。派遣先企業は工場コストの調整などのために派遣切りをすることが多い。シャープ、パナソニックなど日本を代表する電機メーカーは1990年代以降、派遣労働者を活用することにより国内生産を維持してきた。しかし韓国・中国メーカーの台頭、業績悪化に伴う経営危機が深刻になるなかで国内生産の維持は困難になり、2008年(平成20)の世界金融危機を境に派遣切りが相次いだ。
[編集部]
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新