明治・大正期の建築家
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
(石田潤一郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
明治の建築家。山口県萩(はぎ)市出身。1879年(明治12)工部大学校造家学科卒業。辰野金吾(たつのきんご)、曽禰達蔵(そねたつぞう)、佐立七次郎(さたてしちじろう)(1856―1922)とともに第1回卒業生。卒業後工部省技手となり、1881年コンドル設計の有栖川(ありすがわ)邸の建築掛となる。以後多くの宮廷建築を手がけ、1898年東宮御所造営技監となり、赤坂離宮(迎賓館)の造営にあたった。ネオ・ルネサンス、ネオ・バロック様式を基調にした様式建築を得意にし、日赤病院、東京郵便電信局、奈良国立博物館、京都国立博物館、東京国立博物館表慶館、神奈川県庁舎などがある。
[天田起雄 2018年9月19日]
建築家。長門国(山口県)萩に生まれる。奇兵隊士となり戊辰(ぼしん)戦争に従軍。1879年工部大学校(現,東京大学)造家学科を第1回生として卒業,工部省技手等を経て86年以降宮内省に出仕し,のち内匠頭の地位につき,明治天皇の陵墓設営に至るまで宮廷建築家として一生を終えた。作品には帝国奈良博物館(1894),帝国京都博物館(1895),赤坂離宮(1906。現,迎賓館),表慶館(1909)などがあり,西欧宮殿のさまざまな様式を移植したが,彼自身はフランス・ルネサンス様式を好んだといわれる。
執筆者:丸山 茂
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1854.12.20~1917.10.23
明治期を代表する建築家。長門国生れ。1879年(明治12)第1期生として工部大学校を卒業。工部省・外務省・臨時建築局をへて,86年宮内省に入り,以降宮廷建築家となる。最高傑作の赤坂離宮(現,迎賓館,国宝)は,日本人建築家による西洋建築技術修得の達成度を示す作品。他に京都および奈良の国立博物館,東京国立博物館表慶館などが現存。
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…初の本格的な洋風宮殿建築として慎重に先進国に範がとられ,建築石材や家具調度類は最高級品が輸入された。建設を統括したのは宮内省技師片山東熊で,調査調達のための渡航4回,室内装飾には今泉雄作,浅井忠,黒田清輝等当時一流の美術家が動員された。建築様式は権威を誇示するために当時ヨーロッパで流行していたネオ・バロックが採られ,室内はフランス18世紀末様式が基調とされた。…
…平常陳列のほか,年に数回特別展を開催している。なお表慶館は片山東熊の設計になり,1908年竣工,重要文化財に指定されている。【原田 実】。…
※「片山東熊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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