特効薬(読み)トッコウヤク

精選版 日本国語大辞典 「特効薬」の意味・読み・例文・類語

とっこう‐やくトクカウ‥【特効薬】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある特定の病気の原因に直接作用して著しい効果のある薬物結核化学療法に使われるストレプトマイシン心不全に対するジギタリス製剤悪性貧血に対するビタミンB12など。特効剤。〔牙氏初学須知(1875)〕
  3. ( 比喩的に ) 物事改善、改革するのに特別に有効な処置
    1. [初出の実例]「農地改革が農村民主化の特効薬ではなかったことは何回も書いた」(出典:日本の土(1955)〈読売新聞社会部〉民主化への一歩一歩)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「特効薬」の意味・わかりやすい解説

特効薬
とっこうやく

ある特定の疾患治療に効果の明らかな薬剤ほかに有効な医薬品がなくそのものだけが有効である場合、一般的に特効薬と称する。とくに効く薬という意味で、かつてペニシリンブドウ球菌感染症に対する特効薬であった。心不全に対するジギタリス製剤も特効薬である。薬の効き目を強調する目的でもよく使われることばである。

[幸保文治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む