監獄則並図式(読み)かんごくそくならびにずしき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「監獄則並図式」の意味・わかりやすい解説

監獄則並図式
かんごくそくならびにずしき

明治5年太政官布告 378号。同 (1872) 年 11月 29日,創定頒布された監獄法。同則は,明治政府の監獄改良の意図に基づき,時の囚獄権正小原重哉らの努力により作られたもの。「獄は人を仁愛するゆえんにして,人を残虐する者に非ず」という,きわめて進歩的な改善主義の行刑を採用していた。しかし,予算などの関係からその完全な実施はならなかった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android