竹柴金作(読み)タケシバ キンサク

20世紀日本人名事典 「竹柴金作」の解説

竹柴 金作(2代目)
タケシバ キンサク

明治〜昭和期の歌舞伎作者



生年
明治3年5月(1870年)

没年
昭和8(1933)年12月27日

出生地
東京・神田今川橋

本名
竹柴 善太郎

別名
初名=仮名垣 佳文,前名=竹柴 梅松

経歴
仮名垣魯文に入門、佳文と名乗った。その後3代目河竹新七の門に入り婿養子となった。明治27年1月の歌舞伎座で初めて梅松の名が番付に出た。以後新富座、市村座に移り、35年市村座の立作者となり、40年2代目を襲名。補綴物が得意で、酒を飲みながら作品を書いた。「芝濱革財布」「眞景累ケ淵」「八百蔵吉五郎」「女暫」「女房駕」「鎌髭」「景清」などが代表作。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「竹柴金作」の解説

竹柴金作(2代) たけしば-きんさく

1870-1933 明治-昭和時代前期の歌舞伎作者。
明治3年5月生まれ。はじめ戯作(げさく)者をこころざすが,のち3代河竹新七(初代竹柴金作)に入門,その養子となった。明治35年市村座の座付立作者となり,40年2代目を襲名した。昭和8年12月27日死去。64歳。東京出身。本名は善太郎。前名は梅松。作品に「芝浜革財布」「真景累ケ淵(かさねがふち)」など。

竹柴金作(初代) たけしば-きんさく

河竹新七(かわたけ-しんしち)(3代)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の竹柴金作の言及

【河竹新七】より

…(2)2世 河竹黙阿弥の前名。(3)3世(1842‐1901∥天保13‐明治34) 本名菊川金太郎,俳名是水,前名初世竹柴金作。江戸神田に生まれ浅草で奉公するうち黙阿弥の作に傾倒,石塚豊芥子の紹介でその門に入った。…

※「竹柴金作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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