群衆雪崩(読み)グンシュウナダレ

デジタル大辞泉 「群衆雪崩」の意味・読み・例文・類語

ぐんしゅう‐なだれ〔グンシフ‐〕【群衆雪崩】

人が密集した場所で、一人が倒れることによって、周囲の人々が雪崩を打つように、広範囲にわたって連鎖的に転倒していくこと。→将棋倒し
[補説]「群集雪崩」とも書く。転倒が一方向に起こるものを「将棋倒し」、人がより密集した状態で起こり、転倒が多方向に広がっていくものを「群衆雪崩」と区別することもある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「群衆雪崩」の解説

群衆雪崩

1平方メートルに10人以上が詰め込まれ体が密着するような高密度の混雑時に、誰かがしゃがむなどして人のいない隙間ができることで集団バランスが崩れ、隙間に向かって人々が倒れ込み転倒者が雪崩のように広がる現象。力が後ろから前へと一方向にかかる「ドミノ倒し」などと異なり、倒れる方向もさまざまで、いったん始まると転倒の連鎖を食い止めるのが困難になる。2001年に発生した兵庫県明石市の歩道橋事故のメカニズムとされる。(共同)

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android