…もともと一体であった居住地と職場が分離するようになったのは,経済社会の発展にともない職場の集約化による業務能率の向上と,良好な居住環境の確保による労働力再生産性の向上という社会的要請の高まりによるものであった。しかし都市への人口集中がすすむにつれて,都市は職場地域と居住地域に分化しながら膨張し,従来の職住近接型の徒歩や自転車通勤圏からあふれ出た人々は郊外居住地域やニュータウンに居住し,バス,鉄道などの公的大量輸送交通機関を利用して通勤することが,都市社会の特徴となってくる。このような階層をアメリカでは通勤定期券階層(コミューターcommuter),日本では通勤サラリーマンと呼んでいる。…
※「職住近接」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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