自動車専用船(読み)じどうしゃせんようせん(その他表記)car carrier

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自動車専用船」の意味・わかりやすい解説

自動車専用船
じどうしゃせんようせん
car carrier

商品としての自動車輸送を専門とする特殊貨物船カーフェリーとは異なる。自動車の大量輸送時代を迎えて,輸送単価が安く,かつ十分なスペースをもつ専用船が出現した。日本最初の外航自動車専用船は,1965年北アメリカ航路に就航した『追浜丸』 (1万 1000総t,1万 2000台積,ばら積兼用) 。内航用と外航用とに区分され,日本の場合,内航用は北海道向け輸送が多く,また外航用は特にアメリカ向け輸出に活躍している。日本からの自動車輸出の増大につれて自動車専用船も増加した。

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百科事典マイペディア 「自動車専用船」の意味・わかりやすい解説

自動車専用船【じどうしゃせんようせん】

自動車の海外市場向け大量輸送を目的とする専用船。自動車を自走積載,陸揚げするロールオン・ロールオフ設備,カーエレベーターターンテーブル,多層の格納甲板などを備えるのが特徴。日本では1965年の追浜丸(1万1149総トン,小型乗用車1200台積載)が最初。

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