出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
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評論家。長野県南安曇(あずみ)郡三田村(現安曇野(あづみの)市)に生まれる。1929年(昭和4)東京帝国大学国文科卒業後、中学教師を経て筑摩(ちくま)書房創立に参加。第二次世界大戦後は同書房発刊の『展望』編集長として活躍し、文壇、論壇に新風を吹き込む。そのかたわら評論活動も旺盛(おうせい)で『近代文学論争』(1956)は56年度(昭和31)芸術選奨受賞作となった。このほかに『大正文学史』(1959)、『蛙のうた』(1965)などがある。また長編小説五部作『安曇野』(1964~73。谷崎潤一郎賞受賞)や、川端康成の死をモデルにし、物議を醸した『事故のてんまつ』(1975)などの作品活動も世評高い。
[松本鶴雄]
『『安曇野』全5巻(1965~74・筑摩書房)』
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出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…創作欄にも中野重治,宮本百合子,太宰治,大岡昇平らの力作や新人椎名麟三を登場させるなど好調なすべり出しをみせた。とくに編集者臼井吉見執筆の〈展望〉欄はその鋭鋒が評判となったが,母体の経営不振から51年9月号で休刊。64年10月号よりいったんは復刊したものの,これも78年筑摩書房倒産のため再び休刊となった。…
※「臼井吉見」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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