蓮沼門三(読み)ハスヌマ モンゾウ

20世紀日本人名事典 「蓮沼門三」の解説

蓮沼 門三
ハスヌマ モンゾウ

明治〜昭和期の社会教育家 (財)修養団創立者・主幹



生年
明治15(1882)年2月22日

没年
昭和55(1980)年6月6日

出生地
福島県

学歴〔年〕
東京都師範(現・東京学芸大学)〔明治40年〕卒

経歴
3歳の時、母の再婚により高橋姓から蓮沼姓となる。郷里代用教員をし、明治36年上京、師範学校に入学。39年同窓生と瞑想、流汗、偉人崇拝を三本柱とする社会教育団体「修養団」を設立機関誌に「向上」を創刊した。新道、キリスト教仏教を融合し、さらに一宗一派にとらわれない「白色倫理運動」を展開。工場や海軍工厰における労働者の精神教育、朝鮮満州で「善化運動」を推進。その思想は渋沢栄一や田沢善鋪の共感を呼び、昭和の初めの20年間、修養団運動は最も活発化した。戦後、一時「親和連盟」を名乗り、東京青年文化会館の運営にも参画した。著書に「蓮沼門三全集」(全12巻)、「明魂」「永遠の遍歴蓮沼門三自伝」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「蓮沼門三」の解説

蓮沼門三 はすぬま-もんぞう

1882-1980 明治-昭和時代の社会教育家。
明治15年2月22日生まれ。39年社会教育団体「修養団」を設立,機関誌「向上」を発刊した。愛と汗をスローガンとする「白色倫理運動」を展開。戦後は東京青年文化会館の運営にくわわった。昭和55年6月6日死去。98歳。福島県出身。東京師範(現東京学芸大)卒。著作に「明魂」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の蓮沼門三の言及

【修養団】より

…1906年,東京師範学校学生の蓮沼門三(1882‐1980)によって創設された教化団体。天皇制の賛美と社会協調,勤倹努力を説き,〈流汗鍛錬,同胞相愛〉がスローガンであった。…

※「蓮沼門三」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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