藤井久仁江(読み)フジイ クニエ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「藤井久仁江」の解説

藤井 久仁江
フジイ クニエ


職業
地歌箏曲家(生田流)

肩書
銀明会会長 重要無形文化財保持者(地歌)〔平成14年〕

生年月日
昭和5年 8月15日

出生地
東京府 渋谷(東京都 渋谷区)

出身地
愛知県 名古屋市

学歴
上野学園高〔昭和26年〕

経歴
母は九州系の地歌箏曲家・阿部桂子、父は武道家・阿部新作。3歳から母に箏曲を習い、5歳で宮城道雄師事。6歳から九州系地歌三味線を川瀬里子に師事。徹底したスパルタ教育で育てられた。昭和24年に大和楽研究所に入り、和声楽の研究をする。32年結婚、関西に移住。関西銀明会を創立。42年東京に戻り、43年初の海外演奏旅行をする。東京芸術大学客員教授を務めた。60年脳梗塞で倒れるが、リハビリ後復帰。平成3年銀明会会長。14年人間国宝に認定される。アルバムに「藤井久仁江箏曲地歌の世界」(5枚組)がある。

所属団体
日本三曲協会

受賞
芸術選奨文部大臣賞(昭58年度)〔昭和59年〕「コンサート光源氏一生紫綬褒章〔平成4年〕,勲四等瑞宝章〔平成12年〕 芸術祭賞優秀賞〔昭和47年・50年〕,芸術祭賞大賞〔昭和56年〕,モービル音楽賞(邦楽部門 第25回)〔平成7年〕

没年月日
平成18年 9月12日 (2006年)

家族
父=阿部 新作(武道家),母=阿部 桂子(地歌箏曲家),息子=藤井 泰和(地歌箏曲家)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤井久仁江」の解説

藤井久仁江 ふじい-くにえ

1933-2006 昭和-平成時代の地歌・箏曲(そうきょく)家。
昭和5年8月15日生まれ。母の阿部桂子から九州系地唄と生田流筝曲の指導を受け,宮城道雄,川瀬里子らにまなぶ。筝曲と地唄にすぐれ,特に地唄の伝統技法を高度につたえる。昭和59年芸術選奨文部大臣賞。平成6年東京芸大客員教授。14年地唄で人間国宝。子供に地歌・箏曲家の藤井泰和,藤井昭子。平成18年9月12日死去。76歳。東京出身。上野学園高卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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