藩屏(読み)ハンペイ

デジタル大辞泉 「藩屏」の意味・読み・例文・類語

はん‐ぺい【藩×屏】

垣根。垣。防備のための囲い藩籬はんり
守護するもの。特に、王家を守護するもの。藩翰はんかん藩籬はんり
帝室に―たらしめ」〈露伴運命
直轄領地
「―の中にして、使節を誅戮する条」〈太平記・一〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藩屏」の意味・読み・例文・類語

はん‐ぺい【藩屏】

〘名〙
① おおい防ぐ垣根。守りの屏。また、守りとなる物のたとえ。かくれまがき。〔新令字解(1868)〕
② 特に、皇帝皇室の守護となること。また、その人。藩翰藩籬
続日本紀‐天平勝宝四年(752)六月壬辰「以至于今、為我藩屏」 〔春秋左伝‐僖公二四年〕
③ 直轄の領地。膝元の地。
※太平記(14C後)一〇「藩屏(ハンヘイ)の中にして、使節を誅戮する条、罪科軽きに非ず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android