西九州新幹線(読み)ニシキュウシュウシンカンセン

デジタル大辞泉 「西九州新幹線」の意味・読み・例文・類語

にしきゅうしゅう‐しんかんせん〔にしキウシウ‐〕【西九州新幹線】

九州西部を走る新幹線九州新幹線長崎ルートとして計画されていた路線一部先行整備し、令和4年(2022)開業。運行列車は「かもめ」。全長69.6キロ。
[補説]西九州新幹線の駅武雄たけお温泉嬉野うれしの温泉‐新大村諫早いさはや‐長崎

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「西九州新幹線」の意味・わかりやすい解説

西九州新幹線
にしきゅうしゅうしんかんせん

全国新幹線鉄道整備法(昭和45年法律第71号)に基づき整備が進められている九州新幹線長崎ルート(福岡―長崎間)の線路名称。ルートのうち博多(はかた)―新鳥栖(しんとす)間は九州新幹線鹿児島ルート(線路名称「九州新幹線」)と線路を共用する予定である。

 2008年(平成20)3月に武雄温泉(たけおおんせん)―諫早(いさはや)間でスーパー特急方式(狭軌の高速新線)による工事が開始され、2012年6月に武雄温泉―諫早間を含めて長崎まで標準軌によるフル規格で整備することが決定された。武雄温泉―長崎間(営業キロ数69.6キロメートル)は2022年(令和4)9月23日に開業。部分開業により、博多方面とは武雄温泉駅で新幹線と在来線特急が同一ホームで乗換え可能な対面乗換え方式で「リレーかもめ」が接続している。

 武雄温泉―新鳥栖間については、当初予定したフリーゲージトレインFGT:free gauge train)を開発して在来線を活用する計画があったが、2018年8月に断念されたことで、関係者間で整備のあり方について幅広い協議が進められており、着工のめどはついていない。

 なお、西九州新幹線は九州旅客鉄道JR九州)に所属する。

青木 亮 2023年4月20日]

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