西武百貨店(読み)せいぶひゃっかてん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西武百貨店」の意味・わかりやすい解説

西武百貨店
せいぶひゃっかてん

百貨店。1940年武蔵野鉄道(→西武鉄道)が京浜百貨店系の菊野デパートを買収し武蔵野デパートとして創業,1949年社名西武百貨店に変更。1956年西武ストアー(→西友)を設立してスーパーマーケット業界にも参入。1968年には東京丸物(→パルコ)を系列化するなど,一時は西武流通グループ(セゾングループ)の中核の一つをなした。2000年伊藤忠商事,2001年十合(→そごう)と業務提携。2003年私的整理に関するガイドラインに基づく再建計画を発表,十合が社名変更したミレニアムリテイリング持株会社とし,そごうとともに百貨店事業を行なうミレニアムリテイリンググループを発足させた。2004年ミレニアムリテイリングの傘下に入る。2006年ミレニアムリテイリングがセブン&アイ・ホールディングスの完全子会社となる。2009年,ミレニアムリテイリング,そごうと合併し,そごうを存続会社として商号を「そごう・西武」に変更した。(→堤清二堤康次郎

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百科事典マイペディア 「西武百貨店」の意味・わかりやすい解説

西武百貨店[株]【せいぶひゃっかてん】

1940年武蔵野鉄道(現西武鉄道)が東京池袋に武蔵野デパート開業,1949年独立して西武百貨店に社名変更。1951年以降新増築を重ねて東京の代表的ターミナル百貨店に急成長。1968年渋谷店開設。1970年代から1980年代にかけて堤清二のリーダーシップ西友パルコなどで構成する西武セゾングループの中核会社になった。しかし,1990年代の消費不況の中で経営は不安定化しリストラが進められた。2003年持株会社ミレニアムリテイリングの下でそごうと経営統合,2006年6月にセブン&アイ・ホールディングス傘下に入る。本社東京。2011年14店舗。
→関連項目田中一光辻井喬

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「西武百貨店」の解説

西武百貨店

正式社名「株式会社西武百貨店」。英文社名「THE SEIBU DEPARTMENT STORES, LTD.」。小売業。昭和15年(1940)「株式会社武蔵野デパート」設立。同24年(1949)現在の社名に変更。本社は東京都豊島区南池袋。セブン&アイグループの百貨店。そごうと共同で設立した持株会社ミレニアムリテイリング傘下。北海道・東北・関東・東海近畿北陸地方に店舗展開。池袋本店の来店客数は国内トップクラス。平成21年(2009)「株式会社ミレニアムリテイリング」とともに「株式会社そごう」に吸収合併、「株式会社そごう・西武」となる。

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世界大百科事典(旧版)内の西武百貨店の言及

【池袋】より

… 第2次世界大戦後大きく発展し,長い間続いた駅周辺の闇市も55年ころから区画整理されたり本格的店舗へと変わっていった。1940年設立された武蔵野デパートは49年西武百貨店と改称,83年には日本一の売上高を誇る大規模デパートへと発展した。駅周辺には東口に西武に続くパルコ,三越,西口に東武,丸井などの大型店舗があり,そのほかきわめて多くの小売店が集中している。…

【西武鉄道】より

…康次郎の死後,義明が後継者となり,事業を発展させたが,これらの土地は第2次大戦後のインフレによって価格が高騰し,含み価値は現在,10兆円を上回るともいわれる。 これに対し,義明の異母兄,堤清二に率いられるセゾングループは(株)西武百貨店,(株)西友,(株)パルコ,(株)クレディセゾン(旧,(株)緑屋)など約100社から成るが,その内容の大部分は清二の代になってから形成された。グループの連結売上高は約1兆3000億円(1996年度)。…

※「西武百貨店」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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