ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「豊田章一郎」の意味・わかりやすい解説
豊田章一郎
とよだしょういちろう
[没]2023.2.14.
実業家。トヨタ自動車の創業家出身で,社長(1982~92),会長,名誉会長を歴任し,経済団体連合会の第8代会長(1994~98)も務めた。
自動織機など数々の発明で知られた豊田佐吉の孫にあたり,トヨタ自動車創業者の豊田喜一郎の長男。1947年名古屋大学工学部卒業。1952年,父の急死をうけてトヨタ自動車工業に入社し取締役となる。1955年名古屋大学で工学博士号を取得。海外輸出に手腕を発揮して「世界のトヨタ」の礎を築き,1981年トヨタ自動車販売の社長に就任。1982年にはトヨタ自動車工業との「工販合併」により,トヨタ自動車初代社長に就任。1992年取締役会長,1999年取締役名誉会長。2005年開催の2005年日本国際博覧会(愛知万博)では,日本国際博覧会協会会長を務め,運営を指揮した。2002年勲一等旭日大綬章,2007年桐花大綬章,2005年フランスのレジオン・ドヌール勲章オフィシエのほか,国内外で受賞・受章多数。2007年アメリカ合衆国で自動車殿堂入り。死後,従二位に叙される。
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