資金繰り(読み)シキングリ

デジタル大辞泉 「資金繰り」の意味・読み・例文・類語

しきん‐ぐり【資金繰り】

資金調達運用。資金のやりくり。かねぐり。「資金繰りに苦しむ」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「資金繰り」の意味・わかりやすい解説

資金繰り
しきんぐり

一定期間について、資金の収入支出とを対照させ、過不足を調整すること。通俗的には金繰りともいう。企業の場合には、設備資金運転資金とに分け、前者については長期資金繰り計画を、後者については短期資金繰り計画がたてられる。資金繰り計画は、資金の需給を一定期間について調節し、不足分は借入などによって調達し、過剰分は効果的な運用を図る。そのために用いられるのが資金繰り表(資金計画表・資金運用表)である。

[森本三男]

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世界大百科事典(旧版)内の資金繰りの言及

【倒産】より

…ただし中小企業信用保険法には倒産という言葉が用いられている。 倒産の原因はほとんどが経営の不振による資金繰りの悪化であるが,なかには黒字経営でありながら火災,事故等により起こる黒字倒産や,労働者と経営者の折合いがつかずに起こる労務倒産と呼ばれるものもある。 倒産統計には,(1)全国銀行協会連合会(全銀協)が銀行取引停止処分者のうち資本金100万円以上の法人と負債金額1000万円以上の個人について1964年10月以降毎月発表しているもの,(2)民間調査機関である東京商工リサーチおよび帝国データバンク(両社については〈興信所〉の項参照)が負債金額1000万円以上の法人および個人企業について,それぞれ1952年,64年から毎月発表しているものがある。…

※「資金繰り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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