転覆(読み)テンプク

デジタル大辞泉 「転覆」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぷく【転覆/×顛覆】

[名](スル)
列車・船などがひっくり返ること。また、ひっくり返すこと。「ヨットが―する」
政府などの組織が倒れること。また、倒すこと。
「日本全社会の根底より―せんとて」〈福沢福翁百話
[類語]転倒横転横倒し反転将棋倒し倒れる裏返すひっくり返す覆す翻す倒す跳ね返す逆転逆様転がす転ばすかす寝かす横たえる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「転覆」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぷく【転覆・顛覆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 船、車、また、物事価値などがひっくりかえること。また、それらをひっくりかえすこと。〔布令字弁(1868‐72)〕
    1. [初出の実例]「転覆・回旋の大騒乱を起さざるを得ざるなり」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉緒言)
    2. [その他の文献]〔書経‐胤征〕
  3. 滅びること。滅ぼすこと。特に、政府などが倒れること。倒すこと。
    1. [初出の実例]「顛覆急於流電、傾頽応於踰機而已」(出典菅家文草(900頃)一〇・辞右大臣職第三表)
    2. 「方今我が国の顛覆せしも其源由たる二つあり」(出典:百学連環(1870‐71頃)〈西周〉一)

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