翻訳|luminance
物体表面の輝きの程度を表す量。光の発散面上のある点から観測方向に向かう光度を、その点を含む発散面の観測方向への正射影面積で割った値。単位はカンデラ毎平方メートル(cd/m2)である。輝度に似ているが方向の概念のない量として、光束発散度がある。これは光の発散面から出る光束を、その面の面積で割った値で、単位はルーメン毎平方メートル(lm/m2)である。
目で見た明るさの強さは見ているものの輝度に比例するので、輝度はものを見る際の基本的な量である。たとえば、紙に印刷された黒い文字を見る場合、紙からのピカピカした照り返しのない、いわゆるグレア(まぶしさ)のない条件では、輝度が高くなるほど文字は見やすくなる。対比のあまりよくない文字を見る場合にはさらにこの傾向が顕著になる。500ルクスで照らされた白い紙の輝度はおよそ100cd/m2である。輝度の概略値としては、夜間の高速道路の路面1~2(cd/m2、以下同)、満月2000、青空3000、ろうそく5000、40ワット白色蛍光ランプ8000、白色塗装電球2×105である。
どの方向から見ても輝度が一様な面では、輝度Lcd/m2と光束発散度Mlm/m2の間に、M=πLの関係が成立する。
[高橋貞雄]
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…人間が見るさまざまな対象物の明るさ(輝度)の違いおよびその空間的な配置関係をいう。室内における視野は,窓や照明光源のように非常に明るい対象から,部屋の隅や机の下のように非常に暗い対象まで,明暗の異なる部分からなる。…
… 物の形や色が目に見えるのは,物の面から目の方向へ反射した光が目に入るからであり,窓や光源が目に見えるのは,窓を透過した光や,光源から出た光の一部が目の方向に進んで瞳孔に入り,網膜上に映像を結ぶからである。したがって,物の面の明るさ感や光源の輝き感ともっとも関係をもつ光の強さは,物や光源の輝度である。輝度とは,図4に示すように,光源面からある方向への光度をその方向への正射影面積で割った値で単位はcd/m2である。…
※「輝度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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