青田買い(読み)アオタガイ

デジタル大辞泉 「青田買い」の意味・読み・例文・類語

あおた‐がい〔あをたがひ〕【青田買い】

稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすること。→青田売買
企業が人材確保のため、卒業予定の学生採用を早くから内定すること。卒業前の学生を実る前の稲に、能力を収穫量にたとえた語。
[補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「青田買い」と「青田刈り」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。
 平成16年度調査平成26年度調査
青田買い
本来の言い方とされる)
29.1パーセント47.4パーセント
青田刈り
(本来の言い方ではない)
34.2パーセント31.9パーセント

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精選版 日本国語大辞典 「青田買い」の意味・読み・例文・類語

あおた‐がいあをたがひ【青田買】

  1. 〘 名詞 〙 水稲の成熟前に、その田の収穫量を見越して先買いすること。転じて、学校の卒業見込みがまだ立たないうちに、会社事業所などが、卒業後の採用を決めること。青田刈り。⇔青田売り
    1. [初出の実例]「青田買ひ 見越し買ひの一種なり」(出典:袖珍新聞語辞典(1919)〈竹内猷郎〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「青田買い」の意味・わかりやすい解説

青田買い
あおたがい

企業が卒業前の学生を採用すること。農家が現金欲しさに収穫期前の水田作物を先物売りする「青田売り」の転用として 1960年代から使われるようになり,労働力の逼迫化した時代には「早苗買い」「籾買い」のことばも生まれた。「青田買い」を防ぐ就職協定は第2次世界大戦前からあり,戦後も 1952年,1972年などに締結されたが協定破りが続出し,有名無実化した。

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人材マネジメント用語集 「青田買い」の解説

青田買い

・優秀な新卒学生の確保を図るため他社に先駆けて採用活動を実施すること。

出典 (株)アクティブアンドカンパニー人材マネジメント用語集について 情報

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