鯨帯(読み)クジラオビ

デジタル大辞泉 「鯨帯」の意味・読み・例文・類語

くじら‐おび〔くぢら‐〕【鯨帯】

昼夜帯ちゅうやおびのこと。鯨の黒い背と白い腹の感じに似ているところからの名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鯨帯」の意味・読み・例文・類語

くじら‐おび くぢら‥【鯨帯】

〘名〙 (もと片側黒繻子、片側が白布などで、あたかも鯨の皮と肉、また背と腹の黒と白に似ているところから) 表と裏の布の違う帯。昼夜帯。両面帯。
※俳諧・題林一句(1683)夏「汐ふくや汗のうら衣の鯨帯〈遊水〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鯨帯の言及

【帯】より

…( 図)腹合せ帯長さ4m,幅30.5cmに芯を入れて毛抜(けぬき)仕立てとし両面使用できる。片面を黒繻子とした昼夜(ちゆうや)帯(鯨帯とも)は江戸中期から大正時代まで丸帯とともに女帯の代表であった。両面をやわらかい塩瀬羽二重などで仕立てたものは帛紗(ふくさ)帯と呼んだ。…

※「鯨帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android