『土』(読み)ツチ

とっさの日本語便利帳 「『土』」の解説

『土』

長塚節
はげしい西風が目に見えぬ大きな塊をごうっと打ちつけてはまたごうっと打ちつけて皆やせこけた落葉木の林を一日いじめ通した。木の枝は時々ひゅうひゅうと悲痛の響きを立てて泣いた。短い冬の日はもう落ちかけて黄色な光を放射しつつまたたいた。\(一九一〇)

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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