あべし(読み)アベシ

デジタル大辞泉 「あべし」の意味・読み・例文・類語

あ◦べし

[連語]連語あんべし」の撥音の無表記。
少納言乳母めのとといふ人―◦べし」〈若紫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「あべし」の意味・読み・例文・類語

あ‐・べし

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「あり」に推量助動詞の付いた「あるべし」の音便形「あんべし」の「ん」の無表記 ) あるだろう。あるはずだ。あるべきだ。
    1. [初出の実例]「いかがはあべき」(出典:平中物語(965頃)二七)
    2. 「これがままに仕うまつらば、ことやうにこそあべけれ」(出典:枕草子(10C終)一〇三)
    3. 「をかしくもあはれにもあべかりける事の」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)

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