デジタル大辞泉
「あら」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
あら
〘感動〙 物事に驚いたり、感動したりした時に発することば。現代では主として女性が用いる。あらあ。→
ああ・
あな・
えっ。
※
雪国(1935‐47)〈
川端康成〉「あら。来ないわよ。なにしに来るの?」
[語誌](1)
従来の
感動詞「あな」に交替する形で使用された。近世前期までは詠嘆表現を以下に続ける形を基本としており、特に形容詞類に
助詞「や」を下接する
形式や、「あらうたての殿や」のように「評価語+の+評価の対象+や」の形式を後続させることが多かったが、
男女を問わず使われていた。
(2)特に下接表現に
制約もなくなり、女性が用いる感動詞として使用されるようになるのは、近代以降である。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報