くやくや(読み)クヤクヤ

デジタル大辞泉 「くやくや」の意味・読み・例文・類語

くや‐くや

[副]ある事にこだわり思い悩んでいるさま。くよくよ。
女心に―というても叶はぬ罪をつくりし」〈浮・一代女・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「くやくや」の意味・読み・例文・類語

くや‐くや

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 多く集まってうごめいているさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「窓のすきまに、木のふし穴などから朝日の影入れば、〈略〉色々の塵どもが、くやくやとする」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)四)
  3. 思いわずらって心が晴れないさまを表わす語。もやもや。くよくよ。
    1. [初出の実例]「かやうの事くやくやと御心にかけ候はは」(出典:実隆公記‐明応五年(1496)九月紙背(女房奉書))

くや‐くや

  1. 〘 感動詞 〙 人に呼びかける声。これこれ。こらこら。
    1. [初出の実例]「くやくや若い者」(出典:歌舞伎・蔦紅葉宇都谷峠(文彌殺し)(1856)三幕)

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