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くる病 【くるびょう】

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食の医学館の解説

くるびょう【くる病】
 
《どんな病気か?》
カルシウムやリンが骨に沈着しない〉
 成長期の子どもに起こる骨の石灰化障害を、くる病と呼んでいます。
 くる病は、なんらかの原因によってカルシウムやリンが骨に沈着せず、類骨(るいこつ)呼ばれるやわらかい組織が、骨の中に過剰にできてしまう病気です。
 このため骨がやわらかくなり、O脚(おーきゃく)や、背骨が曲がる、手足の関節のまわりが腫(は)れるなどの体の変形が起こります。
 また、血液中のリンやカルシウムの濃度が低くなるために、不機嫌、情緒不安定になるなどの精神症状が現れることもあります。
 原因はさまざまで、腎臓病(じんぞうびょう)が原因で起こったり、消化不良薬の副作用によっても起こります。
 ちなみに19世紀のロンドンでは、栄養不良と霧による日照不足のため、くる病にかかる子どもが多かったといいます。
 皮膚は紫外線にあたると、骨をつくる働きのあるビタミンD活発合成しますが、このビタミンDの不足が、くる病にかかる子どもをふやしたのです。
関連する食品
〈骨を丈夫にするビタミンDとカルシウム〉
○栄養成分としての働きから
 ビタミンDは、骨の材料であるカルシウムやリンの吸収をよくして、骨への沈着を助ける働きがあります。ビタミンDはサケ、カレイイワシなど、魚類に多く含まれており、骨まで食べられる小魚であれば、カルシウムもいっしょにとることができるので一石二鳥です。
 さらに牛乳は、カルシウムもビタミンDも豊富に含んだ理想的な食品です。牛乳のカルシウムは、たんぱく質結合しているために、小魚の約2倍も吸収率がよいので積極的に利用したいものです。
 ビタミンKも、カルシウムの骨への沈着を助けるほか、骨から血液中にカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。ビタミンKは、納豆やアシタバ、コマツナなどに多く含まれています。
注意すべきこと
 なお、治療ですでにビタミンD製剤やカルシウム製剤を服用している場合、ビタミンDやカルシウムのとりすぎは、ビタミンD過剰症や高カルシウム血症をまねくので注意が必要です。


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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。食品は薬品ではありません。病気にかかったら、かならず医師の診察を受けてください。

知恵蔵miniの解説

骨格異常筋緊張低下、蛙腹などの症状を引き起こす乳幼児疾病。原因は、ビタミンD欠乏、ビタミンDの合成障害、リンの不足、腎尿細管障害などさまざまであり、骨格の変形が起きた場合には成人になっても骨格異常が残る。骨変形を治すには手術しか方法がないが完全整形は難しいことも多く、また治療にかかる時間負担も大きいため、乳幼児期の疾病ではあるが生涯にわたる問題となることが多い。ビタミンD、カルシウム、リンの摂取や、ビタミンDを合成させるため日光(紫外線)に当たることが、早期治療と予防の主方策となる。先進国では栄養状態改善により患者数が非常に少なくなったが、近年完全母乳栄養推奨日光浴減少により増加が見られている。
( 2012-11-2 )

出典:朝日新聞出版
(C)Asahi Shimbun Pubications Inc
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栄養・生化学辞典の解説

くる病
 
 ビタミンD欠乏症.骨の発育異常を示す.


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くる病に近い言葉→くる病(佝僂病)|腎性くる病|抗くる病因子|抗くる病ビタミン|ビタミンD欠乏性くる病|ビタミンD抵抗性くる病|伴性低リン酸血性くる病|伴性ビタミンD抵抗性くる病|くる病(子どもの骨軟化症)|低カルシウム血性ビタミンD抵抗くる病

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