こころの定年(読み)こころのていねん

知恵蔵mini 「こころの定年」の解説

こころの定年

主に40~50代の社員が、組織内で働く意味を見失った状態のこと。現役サラリーマンで評論家楠木新(あらた)が名づけた言葉であり、「朝日新聞デジタル:be on Saturday」で“こころの定年”を1年余り連載。2009年には『会社が嫌いになったら読む本』(日本経済新聞出版社)を刊行した。楠木は自身の経験と転職者への取材などにより、必要な金銭地位もある程度手に入れているが満足感や充実感を得られず、組織の中での自分のあり方に悩む中高年が増えているとし、組織の中で生きる他律的な人生から次第に自分の人生を取り戻す生き方を提起している。

(2014-11-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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