こら(読み)コラ

デジタル大辞泉 「こら」の意味・読み・例文・類語

こら

[感]人をしかったり、とがめたりするため、相手に強く呼びかけるときに発する声。これ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「こら」の意味・読み・例文・類語

こら

  1. 〘 感動詞 〙
  2. [ 一 ] ( 相手に対して発することば )
    1. いばって人をとがめたり、怒って他人に注意する時に発する語。これ。おい
      1. [初出の実例]「唐突(だしぬけ)にこら!って喚(わめ)かれましたのに驚きまして」(出典:夜行巡査(1895)〈泉鏡花〉一)
    2. 相手の注意をうながして、軽く言う語。ほら。
      1. [初出の実例]「まだ斯んなものが這入ってゐたよ。是も君にゃ関係のないものだ。さっき見て僕もちょいと驚いたが、こら」(出典:道草(1915)〈夏目漱石〉三六)
  3. [ 二 ] 民謡などのはやしことば。
    1. [初出の実例]「まんさうがなー、コラ、雪の下からいそいそと。ナッコラ、そんでこやー」(出典:俚謡・そんでこやー(明治‐大正)岩手県上閉伊郡)

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世界大百科事典(旧版)内のこらの言及

【火山灰土壌】より

…たとえば火山周辺では火山砂れきが膠結されて硬い盤層が発達することがある。富士山ろくに広く出現する盤層は〈まさ〉と呼ばれ,薩摩半島開聞岳周辺の盤層は〈こら〉の名で知られる。硬いものは掘り起こすのにつるはしが必要で,浅い所にあると作物根の伸長を妨げる。…

※「こら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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