せこの浜洞穴遺跡(読み)せこのはまどうけついせき

日本歴史地名大系 「せこの浜洞穴遺跡」の解説

せこの浜洞穴遺跡
せこのはまどうけついせき

[現在地名]両津市鷲崎 せこの浜

鷲崎わしざき港に面する海岸中位段丘崖下を東西に貫通する海食洞穴。小字ミヤマにある。弥生中期以降古代までの貝塚を伴う遺跡であったが、海水が入込み現在三分の一は浸水している。昭和二年(一九二七)に発掘され、出土品は猪・鹿・犬・馬などの獣骨や、魚骨・貝類を含む外洋性自然遺物のほか、骨角器は骨鏃・骨やす・骨針と、小型馬歯加工ペンダントと鹿の肩胛骨加工の卜占灼骨が数点出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android