デジタル大辞泉
「ぞくぞく」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ぞく‐ぞく
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 嬉しさに心が浮きたつさまを表わす語。うきうき。
※
狂歌・
古今夷曲集(1666)七「堅紅粉
(かたべに)のこいと仰の文みればぞくぞくしてぞ嬉しかりける」
② 極度の緊張・感情のたかぶりなどで、身のふるえをおぼえるさまを表わす語。
※浮世草子・色の
染衣(1687)二「いかな
御僧もふどしのうごくやうなぞくぞくするはなしなれど」
③ 恐ろしさに身の毛がよだつさま、また、
気味悪かったり、不快だったりして、
背筋がぞっとするさまを表わす語。
※浄瑠璃・孕
常盤(1710頃)四「お姫様も我々も鏡で見たは仕合、直に見たらば今比は気付が入るで有うと、ぞくぞくすれば」
④ 寒くて身のふるえるさま、病気などで
悪寒の走るさまを表わす語。
※仮名草子・片仮名本因果物語(1661)下「此又八郎土山へ行、酒に酔て皈(かえ)るに、路にて粟々(ゾクゾク)として煩付、気違の様に為」
⑤ 物を刻み切る音、また、そのさまを表わす語。ぞきぞき。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報