ちゃくと(読み)チャクト

デジタル大辞泉 「ちゃくと」の意味・読み・例文・類語

ちゃく‐と

[副]すばやく動作をするさま。さっと。即座に。また、気やすく物事をするさま。
「これはもったいなしとて、―とって」〈咄・きのふはけふ・下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちゃくと」の意味・読み・例文・類語

ちゃく‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 時間をおかないでただちにするさまを表わす語。すぐに。すばやく。ちゃっと。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「ちゃくととって御厨子(みづし)の棚に納め申」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下)
  3. 物事を、簡単にあるいは気やすく行なうさまを表わす語。たやすく。手軽に。
    1. [初出の実例]「人の是は殺べきほどの事では、ないと思を、たがうて、ちゃくと、殺すぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android