デジタル大辞泉
「ちょこちょこ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ちょこ‐ちょこ
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
①
小走りに走るさま、また、落ち着きなく動きまわるさま、あちこちこまめに動くさまを表わす語。ちょこまか。
※かた言(1650)五「人の小足に歩み侍ることを、ちょこちょこといふも、ありき侍る
かたちにや、しほらしきこと葉成べし」
② 目だたないようにこそこそするさま、また手間どらず簡単にするさまを表わす語。ちょこまか。
※
浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)一「
新米よ、なまの八が云通り、おのりゃちょこちょこ腰な物ひぢるな」
③ 少しずつあちこちにちらばっているさまを表わす語。
※
狂歌・
古今夷曲集(1666)一「ちょこちょこと
沢辺に残る雪はただ まっしら鷺がすくんだと見ゆ」
④ ひそかに
情事をしたり、しかけたりするさまを表わす語。ちょこまか。
※浄瑠璃・丹波与作待夜の
小室節(1707頃)上「もし濡
(ぬれ)などを企つるとも、目立たぬ様に
物陰へ寄って、ちょこちょこちょこちょこ濡れたがよくおんじゃる」
⑤ 手軽に、または少しずつ、何度もするさまを表わす語。ちょいちょい。ちょくちょく。
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)二「お家主様、今日は
何事がおこってやらちょこちょこお出」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報