ちり(塵)紙(読み)ちりがみ

百科事典マイペディア 「ちり(塵)紙」の意味・わかりやすい解説

ちり(塵)紙【ちりがみ】

鼻紙や落し紙として使う紙の総称元来コウゾで白い紙をすく際に取り除いた表皮や黒皮などを〈ちり〉といい,それですいた紙をちり紙といった。日常の用に使われたほか,紙面に残るかすや黒皮のおもしろさを生かして,茶室壁紙書画用紙などにも用いられた。現在のちり紙は一般に古紙原料として機械ですいたもので,紙質は柔らかく,吸収性がある。トイレットペーパーや,十分に脱色した白塵紙,着色古紙を用いた漂白の不十分な黒塵紙などの種類がある。→京花紙(きょうはながみ)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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