でげす(読み)デゲス

デジタル大辞泉 「でげす」の意味・読み・例文・類語

でげす[助動]

[助動][でげしょ|でげし|でげす|(でげす)|○|○]《江戸末期から明治初期にかけての男性語》体言に付く。「である」の意の丁寧表現。…です。…でございます。
今夜炎暑でげすな」〈滑・七偏人・三〉
[補説]「でございます」の音変化といわれる。

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精選版 日本国語大辞典 「でげす」の意味・読み・例文・類語

で‐・げす

連語〙 (「でございます」の変化したものかという) 「である」の丁寧体。です。江戸末期から明治にかけて、主として芸人職人通人ぶった者の間に用いられた。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)四下「下僕(やつがれ)が打どめへ回っては、些(ちと)失礼でげすから」
[補注]「滑・七偏人‐四中」に「なんと妹ではげへせんか」と「でげえす」という長音の例もみられる。

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