のうさのうさ(読み)ノウサノウサ

デジタル大辞泉 「のうさのうさ」の意味・読み・例文・類語

のうさ‐のうさ〔なふさなふさ〕

[形動ナリ]分相応であるさま。また、時に応じて気の向くままにするさま。
「哀れなる―の思ひかな」〈千五百番歌合・二〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「のうさのうさ」の意味・読み・例文・類語

のうさ‐のうさ なふさなふさ

〘形動〙
① 身のほどに従ってするさま。時に応じてするさま。
※和漢朗詠(1018頃)下「随分(なふさなふさ)管絃は還って自ら足んぬ 等閑(なほざり)がてらの篇詠は人に知られたり〈白居易〉」
② 身に負えるだけするさま。それぞれに応じて精一杯にするさま。
※南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)二「若し随分(ナフサナフサニ)経求せずは、命を活すること路(ところ)無けむ」

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