のっぺり(読み)ノッペリ

デジタル大辞泉 「のっぺり」の意味・読み・例文・類語

のっぺり

[副](スル)
平らで変化のないさま。「起伏の少ないのっぺり(と)した丘」
顔が整ってはいるが、平板で締まりがないさま。「生白いのっぺり(と)した顔」
[類語](1平ら平たい平べったいのっぺらぼう水平平坦坦坦扁平均す/(2つるつるつるりすべすべぬっぺり平ら平たい平べったいのっぺらぼうずべら坊

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「のっぺり」の意味・読み・例文・類語

のっぺり

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 平らに広がっているさまを表わす語。
※俳諧・七番日記‐文化一二年(1815)二月「老懐 さぼてんののっぺり永くなる木哉」
② 変化に乏しく、表情に欠けるさまを表わす語。
自画像(1920)〈寺田寅彦〉「自分ののっぺりした絵と比べて見ると」
③ やさしくなめらかな女性の顔、また、ととのっているが、しまりのない男性の顔のさまなどを表わす語。現代では、平板で味のない顔かたちについていう。
和英語林集成初版)(1867)「Nopperito(ノッペリト) シタ カオ」
[2] 〘名〙 締まりなく愚かなこと。また、そういう人。
※閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉迸る水、紅宝玉の林「此山水の気を稟(うけ)る甲州人に、のろまなのっぺりが有る筈が無い」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android